10、9、8、7、6、5、4、3
ながらく、私にとってKAT-TUNは6人で、関ジャニ∞は8人で、NEWSは9人だった。
人数が変動して何年経ってもいちいちメンバーを数えたり、当たり前のように7人6人5人4人と言われたりすることに対して言葉では何とも表現できないモヤモヤがあった。
NEWSの9人時代をリアルタイムで見ていた人はもうわりと少数派になるのかもしれない。未だにワンオクのTakaくんを森内くん、マイファスのHiroくんも森内くんの弟くんって心の中では呼んでしまう。別に間違ってないけども。。。弟くんは、光くん手越玉森とたぶん同期だったかな。JUMPの7と同い年、つながりはよくわからないけど仲が良いみたいで微笑ましくも嬉しくもある。
もう10年以上前になるのか~
NEWSと関ジャニ∞、2グループで活躍していた内くんが活動休止となり、その後2006年の末に研修生として復帰したとき、グループからは「事実上脱退」となった。友人がeighterだったこともあり、エイトがカウントダウンコンサートに出演して笑顔で歌い踊っているのを見て号泣したことをよく覚えている。
そんな現実の中でも笑ってアイドルしている姿に涙が止まらず、家族はドン引きだった。
デビュー時の人数で活動していた時間よりも、人数が変わってからの時間の方が長くなってきたグループもあり、そうやって日が経つにつれてその後から応援し始めたファンの方が増えているのも確かなこと。
それが寂しく変に強情になったり、時々同じ気持ちでいる友人と懐古厨だなんだとグチグチ言ったりもして。なかなか、完全には吹っ切れなかった。
KKKityが好きだったのもありNEWSは草野くんが好きだった。彼が抜けたとき、やっぱり私はNEWSからも距離を置いた。だんだんジャニーズそのものから疎遠になっていった。その頃にJUMPがデビューしている。
だから数年後、NEWSが4人になったのを報道で知ったときはそれほど感慨に浸ることもなく、比較的スムーズに受け止められた。
4人で再スタートを切った姿は美しかったし結束力が強まった気がして眩しかった。最初9人で集まった彼らは少し歪なところがあったし*1、人数を固定せずに活動するという時期もあり、脱退もあり、たくさんの困難があっただろうけど、良い方向に変わるといいな、これからのNEWSはきっとこの4人で大丈夫なんだろうなと「チャンカパーナ」を見て勝手に思っていた。
ジャニーズから離れていても、時々色んなワイドショーで見かけたり、大型歌番組で色んなグループがシャッフルされてメドレーを披露するときには録画してみたり、3人で活動を始めたセクゾはどうなるんだろうと心配してみたり、ジャニオタ根性はやっぱり死ななかった。しぶとく生きていた。
過去に担当していたKAT-TUNがいちばん、まっすぐ見られなかったけれど。
ジャニーズではないアイドルも好きになった。
そのアイドルグループはメンバーの変動が激しく、結成時は10人だったのが、私が好きになったときは7人で、現在は5人で活動している。そんな風に「卒業していた人」「これから卒業する人」「残されたメンバー」をずーっと見ていて、グループの人数の変動というものを以前よりはかなり好意的に受け止められるようになった。
そんなある日、4人のKAT-TUNが「Real Face」を歌っているところをテレビで見た。その時わたしは、「変わらないな。KAT-TUNはKAT-TUNなんだ」と思った。
去年のことだ。
5人のKAT-TUNはほとんど見ていなかった。でもようやくKAT-TUNの4人をKAT-TUNとして受け止められるなあと思えた。今まで目を背けていたのが申し訳なくなってきたのと同時に、これからは番組をチェックするくらいの遠い距離からまた見ていきたいなと思っていた。
そんな矢先に、じゅんのの脱退が発表された。
出かけていた母が帰ってきて「田口が脱退する」と話をしたら涙がどんどんあふれて止まらなかった。
その日の4日後、JUMPのライブDVDを初めて見た。
9人のJUMPを好きになって、活動休止になったメンバーがいた気がするなと龍太郎くんのことを改めて知った。JUMPとしてデビューする前にドリボやカツンのコンサートに出ていた子だ、と確かに見覚えもあった。
今まで誰かが抜けてしまう前の人数にこだわっていたのに、すでに9人になってるJUMPを好きになったら現金なもので、「今のJUMPは9人でしょ、9人で前に進んでる、龍太郎くんのこといつまで引きずってるの」って思っちゃうんだよね。9人のJUMPを好きになったとき、10人のJUMPは過去の情報や記録でしかなかった。
リアルタイムで体感するのとは全く違う。
だから、抜けた人のことをいつまでも引きずらないで、っていうのも、ものすごく理解できるようになってしまった。
でもやっぱり、10人だったのにってのを、どうしても捨てきれなくて悲しくてどうしようもない複雑な気持ちを片隅に抱え続けてる人もいるってことがわかる。
どっちも悪じゃないからこそ余計にモヤモヤするし、それぞれの考え方と感じ方もある。我ながら改めてファンは勝手なものだなと思った。勝手でいいけど、攻撃的になって人を傷つけたり、感傷的になりすぎて周りに気を遣わせてしまったりするのも残念なことで。私は幸い一緒に懐古してくれる友人がいるから時々話せて楽にもなれてありがたい。
いい加減、前に進もうよとか言われてもどこか辛い気持ちはなくならない。どうしていいかわからないって思いもある。
人の感情なんてそう簡単には切り替えられないし、言葉で納得させられるものじゃないんだよ。
何年かかってもどうしても割り切れない人だって中にはいるんだよ。
もちろん、私がそうだったように受け入れられなくて担降りした人もいる。
でも担降りしなかったから、時々後ろを向いてもそれでも前を見て彼らと進もうとしたファンがいるから、彼らもファンのために頑張ろうと思ってくれたんだろうなと思う部分もある。そこはすごく感謝したい気持ち。
エイトの「Heavenly Psycho」がリアレンジ、「Do you agree?」が音源化されると聞いたとき、今度NEWSの「I・ZA・NA・I・ZU・KI」が再収録されると聞いたとき、またなんとなく古傷に触れたので下書きに入れたままだったものを形にした。
他担の分際で、勝手にそんなこと横で抱えて黙って見ていればいいんだけど、彼らが9人8人7人6人だったことも揺らがぬ事実だから、決して今の彼らを否定するわけではなくただの思い出語りとして書き残しておく。
NEWSでいちばん好きな曲だから、4人の「I・ZA・NA・I・ZU・KI」がすごく聴きたいなあと思っていて。
8人のCD音源しか聴いたことがないから、あのパートは誰が歌っているんだろうと胸が躍る。少し懐かしみたいときはこれからも8人で歌っているものを聴けばいいんだし、今のNEWSがどんな「I・ZA・NA・I・ZU・KI」を聴かせてくれるのか楽しみだ。
*1:個人的にバレーユニってものはそういうバランスの悪さを伴うことがよくあったように思う。サプライズ感みたいな。。。