Love-tuneの覚悟と背負うもの

 11月末に発売されたMyojo、ポポロ、月刊TVガイド、月刊TVfan、ダンススクエア、ステージナビ各誌において、10月に行われたLove-tune Live 2017のことが紐解かれ始めた。

 インプットした膨大な情報を自分のなかで噛み砕き、またアウトプットするのには時間がかかってなかなか記事にできなかったので1ヶ月遅れた……。たくさん発売された中でも、特にステージナビは涙なしに読めなかったというらぶ担さんも多かったのではないだろうか! ZeppのライブだけでなくLove-tuneの歴史にも触れられていて、驚きもたくさん詰まっていた。

 彼らが7人で初めて仕事をした日のこと、その場所。初めて同じステージに7人で並んだ日のこと。7人ですき焼きを食べ、それぞれの思い描くゴールを語りあったこと。

 7人グループとなって訪れた数々の危機。そしてZeppでのファーストライブ開催が決まり、そこに向けて取り組んだこと。ライブ当日のこと。これからのこと。

 今回はそんなステナビについての感想を主に綴ります。全然まとまらなかったので、長い。

 

 私はLove-tuneが結成される少し前から美勇人くんに注目してはいたけど、グループ名がつく前の期間は少クラを見ておらず、らぶ4のパフォーマンスは気まぐれに何度か見た程度、謎選抜のメンバーもなかなか覚えられずにいた。本格的に気持ちを入れて見るようになったのは7人体制になってからで、後から女性セブンの撮影で7人が揃っていたと知ったときは本当に衝撃を受けた。

 7人が「J7」として女性セブンに掲載されたのは2年前。

 それを知る前の私はLove-tuneの結成に「最初の4人を起点として声を掛けて集めたんじゃないか」なんて幻想を抱いていたのだ~~恥ずかし~無知の恐怖(笑)。J7のことを知ったときには、「ああ普通にジャニーズっぽい始まりだったんだ!」と認識を改めたよ。 

 ステージナビでは、2年前と同じ場所、同じような衣装に身を包んだ7人の姿を見ることができる。これぞエモの渋滞。でも写真だけじゃないんだよ!!! 中身! 中身がエモ!!!!

萩谷:最初ってさ、2年前にこの7人で渋谷で撮影したのが初めてだもんね。
顕嵐:そう。なぜかこの7人で集められた。というかある日、渋谷の集合場所に行ったら続々人が集まって、この7人になった(笑)。
萩谷:運命的なものを感じたわけではないけれど(笑)覚えてる? 突然この7人が雑誌の撮影に呼ばれた日のこと。
真田:覚えてるよ。
森田:謎の7人ね!
顕嵐:ホントに謎だったよね。
(中略)
安井:俺と萩ちゃんとさなぴー、美勇人はよく4人で少クラに出てたから馴染みがあったけど、撮影で渋谷に行ったら、そこに3人がプラスされてて。
長妻:このメンバーの中になんで俺?って、撮影中ずっと思ってた(笑)。ドキドキしながら撮影に行ったのを覚えてる。
(中略)
諸星:俺もなんで自分がここにいるんだろ!? って撮影中ずっと考えてた!

STAGEnavi vol.18 より

 今回こうして彼ら自身があのとき抱いた想いを知ることができて、その「現実的でごく普通な戸惑い」の様子に驚きもあったし、そうやって唐突に集められた7人が2年後には「Love-tune」という居場所にいることの重みと有難さを感じた。

 私自身、2016年のクリエで追加メンバーの3人がゲスト出演したときはあまり知らないながらも「なんで?」が先に来てしまって、後からも「彼らは何を思ってあのステージに立っていたんだろう」と考えたこともあった。7人になると理解、了解の上でステージに上がったのか、本当はやっぱり4人でやりたかったのか、らぶに入りたかったのか、彼ら自身の意思としてはどうだったんだろうと。

 そんなの知れるわけないと思っていたけど、謙ちゃんが「ファンの人も、俺らが7人になったことをクリエで認めてくれたかどうかも分からなかった。俺はもう必死すぎて、お客さんの反応も分からなかった」と振り返ってるのがまた衝撃で。少なくともあのクリエで、「7人のLove-tune」を認めてもらおうとしていたのなら、彼らは「これでいくんだ」と受け入れた上でステージに立っていたってことなんだろう。ハテナな部分もあっただろうし、100%ではなかったとしてもね。

 先月トラジャに松松が加入した湾岸ライブのときには度々Love-tuneの増員が引き合いに出されていて、そのとき「らぶのときは明確な言葉が何もなかった」と初めて聞いてびっくりした。今のらぶは自分たちの身に起きたこと・起こした出来事をきちんと言葉で伝えてくれるイメージがあったから、最初はそうじゃなかったんだなって。

 謙ちゃんの言葉にもあるけど、直接的な言葉ではなく7人のパフォーマンスで訴えるしかない、それで認めてもらうしかないと考えたのかもしれない。言葉で何と言ったって結局はパフォーマンス勝負だから、それで認めてもらわなくちゃ意味がないって発想、すごくLove-tuneらしくもある。けど、今ではたくさんのことをファンに伝えてくれているのを考えれば、「言葉で伝えること」は彼らが活動する上で改善点のひとつだったのかもしれないと思うようになった。尊い

 大切なことは言わなきゃわからないし、言ってくれることでこちらも意思を固められる部分は少なからずある。Zeppのときの「あまり踊れないかも」宣言も、あれがあるのとないのでは全然違っただろうなあ。単に事実を述べただけだとしても、あそこで先手を打って当日「いやいや、十分踊ってるじゃん!」の評価に変えたのは見事な策略だと思った(笑)。

 パフォーマンスで納得してもらおう、っていうのはLove-tuneがずーっと掲げているテーマなような気もしている。百聞は一見に如かずとも言うけど、象徴的な「バンド×ダンス」スタイルだったり、アイドル全開モードだったり、全員楽器スタイルだったり。そういう彼らの手札の多さや切り替えの巧みさは、本当に見なければわからないと思う。

 Love-tuneがパフォーマンスで訴えてきたものといえば、まず7人の「FIRE BEAT」がまず頭に浮かぶ。少なくとも私はそこで圧倒されたひとりだ。「このメンバーで闘うんだ」という強烈な意志を感じたし、その激しい強さが、私の「彼らが能動的に動いて作ったグループなのでは」という想像さえも成り立たせたんだろうと今は思う。決意とか覚悟とか、そういう抽象的なものがこんなにも明白にパフォーマンスで表現されるとは思わなかった。

 ステナビでも「あのギラギラ感」が「Love-tuneらしさ」のように他者からも語られてるということは、彼らの近くにいる大人たちにも届くものがあったんだろうなあ。

 そして2016年クリエ当時のギラギラとぅーんは、今後一体どうなるのかというファンの心配をよそに(笑)すき焼きを食べながらしっかり未来を見ていたと。その頃には「これからどうしよう、どう描いていこうってなったときに、とりあえずみんなが思うゴールへのプロセスを1人1人語るみたいなのがあった」という話には素直に感嘆。最初からLove-tuneLove-tuneだった……いや、これがあったからこそ、なのかもしれない。

 個人仕事に力を入れていて、メンバーが揃わないことも良しとする、そういう雰囲気はいつからだったんだろうと思っていたら最初からそうだったんだね。Love-tuneは一匹狼の群れみたいだな*1とちょっと思っていたから、「俺ら7人は1人でも闘える人たちの集まりなんだから、どういう状況になってもそれを忘れないでほしかったの。絶対そこに対して自分を誇ってほしかった」って心底痺れる言葉だった。 

 すき焼きの場で「1年後には自分たちだけでライブはやりたい」と話していたことが実現したのがZeppだとわかり、だから「夢はどんどん言っていく」って言うようになったのかな~と感慨深くなってしまった。

 

 そしてまた2016年をたどると、7人の夏が終わりドリボが終わり、美勇人くんはえび座、さなぴはダニボ、謙ちゃんは三婆、もろちゃんはクロハへ出演だったかな。

 はぎあられおの年下3人だけでジャニアイの稽古をしていた時期はひとつの危機だったと。萩ちゃんと顕嵐ちゃんからやるせなさや悔しさがすごく伝わってくるんだけど、「あそこも危機、だったのかなあ」と投げ込む怜央の言葉には、あまり自覚なくその場に挑んでいたのかなと思えてちょっと微笑ましかった。

 怜央のことだから、ただがむしゃらに頑張っていただけなのかもしれないけど、ただただ一生懸命取り組めるのも素晴らしい才能だと思う。

 元気で素直な最年少であってくれる怜央が本当にLove-tuneの宝だと思うし、去年美勇人くんの誕生日に美勇人くんと過ごしてくれてたの嬉しかったな~。誕生日の頃にはえび座も終わって落ち着いていたみたいだけど、グレてたあとの和解までは至ってない時期のはずだからさ。嬉しかったな。

 なんかいつも、怜央が楽しそうにハシャいで笑っていたり、「Love-tuneに入れてよかったな」と言ってくれるのがすごく嬉しくて。月刊TVfanで、怜央が気遣い屋さんなところを兄ちゃんたちがしっかり見てくれているのも嬉しい~嬉しいこと連発。これからも美勇人くんとブランコ乗ってね。

 そしてZeppを終えて、あの無邪気な最年少から「ライバルは他のグループだけではなく、芸能界、音楽界全体なんだと痛感しました」って真理が出てくるのにもグッときた。頼もしいよね。結成当初から怜央の可能性にらぶの未来を感じてる!なんて言ってきたけど、この言葉はほんと震えた。

 

 そんなZeppライブ開催に至るまでのスーパー詳細は5年後10年後に話してくれるらしい。そんな先々にも楽しみが!!とワクワクしながら読み進めると……あそうそう、この記事でライターさんが口を挟むのは「Zeppでやろうとなったキッカケはあるんですか?」だけなんだよね。紙面上省いたようにも感じない。ある程度の指示はあるんだろうけど、軌道修正されなくても大きく脱線もせず、ちゃんと自分たちで話を進めていけるのがすごい……。

 Zeppについては謙ちゃんが「僕らの場合は多分お客さん、というかファンのみんなの声があったからじゃないかな。これだけ呼べそうだから、みたいな感じから始まった。でも、本当にタイミングなんじゃないかな。」とだけ話してくれたのを勝手に読み取ると、そういう「動員の指標」になったのは今年のクリエかなーと思えるところ。

 メンバーが「Zeppやるよ」と聞いたのが4月28日のMステに出た日で、クリエの当落が出たのが3月13日だからその申込数が影響した可能性は高いと思う。候補にあがった会場、Zepp DiverCityが2500だから同規模だと、

NHKホール(3400)
日比谷野外音楽堂(3119)
TDCホール(3000)
新木場STUDIO COAST(2400)
中野サンプラザ(2222)

 ざっくりこのあたりなのかな~。Zepp Tokyoももちろん同規模。だいたい3000人くらいを基準としたらTDCが真っ先に候補として上がってもおかしくないけど、ほかが真似できないところとなればきっとすぐ外れるね。野音も十分に全然射程圏内だから野外でやるのも見てみたいなあ。

 

 Zeppの話に流れがいったところで、突然さなぴがLove-tuneがバンドをやるってなったとき、俺正直戸惑ったんだよ」とグループの根本的な話を切り出した。驚きしかないよステナビ! バンドありきで、バンドをやらせるためにLove-tuneは始まったと思っていたよ!!

 私自身バンドを長いこと応援しているから、らぶのZeppが決まったときは嬉しい反面、「バンドもやっているグループだから……ってだけではZeppに立ってほしくない」と思った部分が少なからずあった。そんなこと言っても仕方がないし、ジャニーズJr.がZeppに立てるってだけで、その場を任されるだけで物凄い事なんだけど。

 ただ、Zepp DiverCityはオープンするときに好きなバンド(UVERworldという)がこけら落としをさせてもらった場所だったからこそ思い入れが強いのもあった。Love-tuneZepp初日に行けることになったとき、初めて彼ら単独のステージを見られることに舞い上がりながらも「バンドとしてどうなのか」という点での嘘は絶対に書きたくないと思っていた。

 びっくりするくらい、Love-tuneは「ちゃんとバンドだった」。

 もちろん技術はまだまだで、よりよくなるためにもこれから伸ばしていくべきところがある、そうでないと困るんだけど、Zeppに立つことがどういうことなのかちゃんとわかってくれているなぁと感じた。それがパフォーマンスからも伝わってきた。

 そんな風に思っていたら、

真田:俺らがZeppに立つってどういうこと? って思った。やっぱりあそこはすごい所だから、ギタリストとして立つってなるのって本当にプレッシャーでさ。
森田:わかる!
真田:バカみたいに弾いたけど、あの立った瞬間は一生忘れないんだろうなって今も思うよ。
(中略)
真田:アイドルがZeppに立つって本質がないと。ある程度、背負わないとって。Love-tuneで自分がZeppに向けて何を背負うか……。俺は音だと思ったんだよね。

STAGEnavi vol.18 より

 ちゃんとさなぴが話してくれた。どういう気持ちであの場所に立っていたのか。個人のページでもがっつりと。さなぴの言葉が本当に頼もしくって。。

 単独ライブができる!やったー!だけじゃない。その場を与えられた意味や、そこで何を背負うかってことまで考えられるのは本当に本当にすごいと思う。さなぴにその覚悟があって、きっとみんなにも伝わってLove-tuneで共有できたからこそ、出来たことや得られたこともあったんじゃないかなあ。

 私はそんなに耳がいいほうじゃないけど音が悪ければ不快に思う。この間、良すぎる音と悪すぎる音に出会って、極端なものはわかるんだなーと感じたところ(笑)。

 難しいことや専門的なことはわからないけど、らぶのZeppはすごく気持ち良く見られてちゃんとバンドだ!と感じたんだから、その体感を大事にしたいと思う。CALLからのFinally Overは天才だ。ロックだった。もうちょっと飛ばしてもいいと思ったくらい。らぶの口から「うわもの」なんて出てくると思わなくて前のめりになったよね。

 今までもさなぴと萩ちゃんの仲は大丈夫かなと思うことがちょいちょいあったけど、ライブ後こうして振り返る記事が雑誌に載ると少しばかり安心する。月刊TVfanのメンバーへの愛を語るやつすっごくよかった……ふたりが喧嘩(深夜のスタジオでぶつかったという青春まっしぐらな話)した具体的な内容も後々になって出てくるといいな。

 

 Love-tuneZeppで得たこと……

森田:ZeppLove-tuneが単独でやったという経験は、ちょっとスタートラインに立てた気がするな。
真田:タレントとしてね。
森田:いろんなアーティストさんがZeppでやる中で俺たちもステージに立てて、自分たちのカラーを出せて、お客さんと盛り上がれたという経験はこれからに繋がるって思えたな。
萩谷:でも、毎日反省会だったよね。スタッフさんが全員僕らの楽屋入ってきて「じゃあ、今日のダメ出しします」って。帰りのバスの中でも反省会。すごい向き合ってくれて「じゃあ、明日はこうしようか」って。次の日、行きのバスの中でも「じゃあ今日はこうしよう」って。

「スタートラインに立てた」「これからに繋がる」……希望の光にも似た、未来への展望と言うのかな。。メンバー自身が確かな手ごたえを感じていることが嬉しい。ステージの上からどれほど素晴らしい景色を見られたんだろうと想いを馳せるだけで泣けてくる。

 あと、スタッフさん。すごいよ。毎日公演後にスタッフさんが全員来てくれてダメ出ししてくれるなんてどういうこと! 詳しい中身はわからないけど、それだけ本気でLove-tuneに向き合ってくれているスタッフさんが何人もいるというのが本当にすごい!!!

 楽器をやるグループは専門のスタッフさんにもついてもらわないとだから、必然的に関わる人が増える。たくさんコミュニケーションを取る必要があってその分関係性を築かなきゃいけない。メンバーが本気だから、スタッフさんも本気でぶつかってくれたんだと思うんだよ。技術はまだまだでも、もっとできるはずだと信じてくださったからこその意見はきっとあったと思う。

「ジャニーズJr.だから、デビューしてないから」その言葉を甘えに使ってはいけない。甘えさせなかったスタッフさんに感謝したい。厳しい意見によって意識が変わったメンバーもいるだろうし、口々にスタッフさんへの感謝を口にしているのもわかるなぁ。ありがたい。。

 でもその言葉を受けて成長した姿を、これから見せていかないとね。どのスタッフさんにも「また一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるような、そんなLove-tuneいてほしいよ。

 

 個別ページで印象に残ったところを挙げていくと、

安井:「何を持って成功なのか?」をみんなでも考えました。

顕嵐:自己満足になってしまっていないか、自問することが多くなりました。

萩谷: ジャニーズJr.ってくくりを忘れて、甘えを捨てて、Love-tuneというタレントとしていろんなものを提供していかなきゃならないんだってことを言われ、ハッとさせられました。

諸星:課題をクリアし、極めていけば僕らはもっと強くなれると思います。その可能性にかけて前進あるのみですね。

美勇人:あんなにすごいスタッフさんが僕らのためだけに動き、一から信頼関係を築き、勉強させていただけたことで、またあのステージに立ちたいという思いが強くなり、新たな目標ができました。

真田:今回僕が意識したのは「音の舵を握る」こと。伝えたいのは言葉じゃなくてギターだったから。

怜央:この先芸能界で闘っていくとなったら、このままでは勝負できないと思うんです、周りにはレベルの高いライバルがたくさんいるから。

 Love-tuneみんな、単独ライブを終えても浮つくことなく、しっかり地に足がついていて先を見ているのがよくわかる。常に考えて、貪欲に、一歩一歩着実に進んできたLove-tuneの強さはこういうところなんだろう。そしてZeppの前からも「次のこと」を話し続けてくれていた謙ちゃんの、「下手な数を打ったところで意味もないし、ちゃんと次に繋げるためにどうするかを考えていかないと。」という言葉をみんなはどう受け取ったのかな。

 Love-tuneの意志は固いなと常々思う。この先も彼らは決して歩みを止めないし、全力で考え、全力でぶつかって、未来を切り拓いていくんだろうと強く思った。

 

 長々と書いてしまったけど……こんな風にステナビではZeppに辿り着くまでのことが詳細に語られていて、ダンススクエアではZeppのステージの中身や意図が明らかにされている。どちらでも、この記事の表題のとおり「Love-tuneの覚悟と背負うもの」を深く感じた。ダンスクは主にZeppライブのことをセットリスト順に語るという天才的な記事が載っている。1曲ずつ天才!天才!って言っていくことになりそうなので割愛♡

 

 Love-tuneには、闇を見せないアイドルでいたい、明るくチャラく楽しそうに見えていたらそれでいい、そういう信念を持つメンバーがいる。
 アイドルだから頑張ってないねとステージで笑って見せるし、決して努力を見せないメンバーがいる。でも頑張ってるんだよね。本当に、目の前にあるそれぞれの課題に喰らいついて必死にやってると思う。

 努力を見せないようにしながらも、Love-tuneはライブの裏側や自分たちの考えをしっかりファンに伝えてくれるグループになった。弱みや闇ではなく、派手な誇張をせずに事実を話してくれる。時々笑いに走るけど(笑)。深夜のスタジオで練習したこと、喧嘩したこと、セットリストを決める際に折衷案で落ち着いたこと。セトリを含むライブの構成について「どういう意図で」「誰が発案した」「振付した」と語ってくれる姿勢が私はすごく好きだ。

「裏話」を一切しなかったとしても、すでに終了した公演そのものには影響しない。でも、「Love-tune Live 2017」当日に至るまでとその最中にLove-tuneが何を思い描き考えていたのか、彼らだけでなく周囲のスタッフもどれほどの思いをかけて臨んでくれたのか、ありのままを話してくれることで初めて理解できることも多い。

 あの子たちはどこまで計算しているのかなあ。自分たちのことを話すことによってグループの在り方を認めてほしい、理解してほしい、その上でついてきてほしいんだろうかと、そんなことも勝手に思っている。

 いや、理解じゃないのかも、「共有」なのかもしれない。「増えていく思い出、忘れないように半分は持っててよ」なんて歌ってくれる彼らことだからね。

 

 私自身、他グループのインタビューはアイドル誌の掲載分はある程度読むけど、ダンスクやステナビのように長文ものはあまり読まないから、私が知らないだけでらぶと似たようなやり方、語り方をしているグループもいるのかもしれない。

 ただ私は、自分の大好きな人が所属している大好きなグループが、こうしたスタイルで活動してくれることが本当に嬉しくて、楽しくて、幸せだなぁと常々思う。時にメンバー同士で意見をぶつけ合い、時に喧嘩をして、何をするにもなかなか決められないので有名だなんて自ら言えてしまうところも好き。ライブをやるときには仲良くなって、期間空くとそうでもなくなるみたいなのも本当面白いし(笑)。

 仲が良いに越したことはない。でも、仲が良すぎるあまり気を使って意見できない環境は好きじゃない(私はね)。喧嘩しても認め合いながら作り上げていくステージには、いつだってLove-tuneの魂が注がれているような気がするよ。

 みんなの愛と俺たちの音でLove-tune。ドレミファソラシって7音なんだなぁなんて今更なことを思いながら、これから7人が7音で奏でる旋律に思いをはせる。

 

 12月14日に発売された「D;J+.」で、謙ちゃんが日本武道館が2019年9月に改修工事に入る、それまでにライブをやりたい」と話してくれた。

 東京ドーム単独公演の前に、ひとつ明確な目標ができたようで勝手に身が引き締まる思い。きっともう彼らの中で「ROAD TO 武道館」は始まっていて、となると来年はどう考えて活動していくのかと期待は膨らむばかり。

 

 Love-tuneは、これから私たちをどんな場所へ連れて行ってくれるんだろう。

 その日まで、今と変わらずついていきたい。

 

 あーーー、Love-tuneが好きだなぁ!!! 

 

 

*1:UVERworld「LONE WOLF」