あいはめぐる

  きみが笑うたび、ぼくの気持ちは強くなるんだ

アイドルが報われる瞬間

「彼の努力が報われてほしい」

ある日、そんな言葉をTwitterのタイムラインで目にした。

応援しているアイドルグループの推しが少々不遇に見えることを嘆いての発言らしかったが、そのとき私の脳裏に浮かんだのは、Hey! Say! JUMPの絶対エース・山田涼介の存在だった。

 

私がJUMPにハマってすぐ放送された、12月の「FNS歌謡祭」の記憶を遡る。

視聴中には、嘘みたいな落下速度でラブフリーフォールした私がはしゃいでいたせいか、フォロワーさんたちもJUMPについて呟いてくれていた。大型歌番組のおかげでたまたまだったのかもしれないけれど、気に留めてもらえたことが嬉しかった。

その中には「山田くんしかわからないけど」「山田くんが顔きれいなのは知ってる」といった内容の呟きもあり、そのとき初めて「Hey! Say! JUMPに対する世の中の認識」を垣間見たのである。

私自身、その数日前までHey! Say! JUMPに誰が所属しているかを把握してなかったわけだ。やまだくんがJUMPなこともたぶんわかってなかった*1。ああ世間的にはやまだのことはわかるんだなと。美人なことまでわかるんだなと。すげーじゃん。私は10年くらいの間どこをさまよって生きてたんだという気分になったよ。

私の少数TLの中だけでも、メンバー1人がそんな風に認識されてるってのは素晴らしいことだなとぼんやり思った。

今にして思えば、10周年を前にしたジャニーズのグループとして、それは悲しい悔しい話なんだろう。私が知らなかっただけで、ドラマもバラエティも全員がやっているし、リリースごとに歌番組には出るし、明らかに間口は広い。それでも山田くんしかわからないとは、なんて切ない世界なんだ。

 

そんなこんなFNS歌謡祭でJUMPの知名度は山田涼介が引っ張ってきたのだなあとじんわり感じつつ、数日後に手を付けたのがMyojoの10000字インタビューだった。

10年以上前、私はKAT-TUNが好きで、NEWS結成によってKKKityが終わっていくのを見ていた。

Kis-My-Ft→Kis-My-Ft2とABCの活躍はリアルタイムで見ていた。私がジャニーズから離れている間にJUMPはデビューした。ABCはいつABC-Zになったかの記憶は怪しく、知らぬ間にYa-Ya-Yahは姿を消していた。

JUMPにちゃんと出会うよりも、鮎川太陽くんの出演する舞台を観に行く方が早かった。不思議な感覚だったな。とても素晴らしい舞台だった。

Myojo2013年12月号から始まったJUMPの10000字インタビューは、知っていることと知らないことがたくさん詰まっていた。デビュー前後、そして数年間のエピソードは辛く悲しいこともあった。

それでもインタビューで見る彼らは希望に向かって歩いていて、その先には2015年のめざましい活躍があり、ジャニーズ事務所に所属するアイドルとして素晴らしい形で2016年がスタートしていること。それ以後もどんどん仕事が舞い込んでいること。そんな現在を知っているからこその感慨もあった。

10000字インタビューのトリを飾ったのはやまだくん。特に印象に残ったのが、2013年新春に放送されたSPドラマ「金田一少年の事件簿」主題歌のソロデビュー……の話が来て、やまだくんが「辞める」意思を持ったときのこと。

「ヤだよ、置いていくようなことすんの! 大好きなんだもん。みんなのこと。俺は、どんな大変なことだって、つらいことだって、すべてはJUMPのためになるんだって信じてたから、ここまでやってこれたわけで。でも、がんばればがんばるほど、結果的にみんなを傷つけてしまう……」

メンバーに対してぎくしゃくした気持ちを抱えながらも、JUMPのフロントに立ち続けなければならなかった彼。その重圧はどんなものだったんだろう。やまだくん自身の気持ちも、それを見守るメンバーたちの気持ちも、想像することすら難しい。

努力という言葉だけでは片付くはずもない彼の日々がここに垣間見える気がして、何度読んでも胸が痛くなる。

 

 「彼の努力が報われてほしい」

この言葉を目にしたとき、やまだくんの頑張りが報われる日はいつなのかなあと頭をよぎった。彼の場合、センターに立つとか、もうそういう部分ではないわけで。

ふと、メンバー全員が世の中に認められることなのかな、と思った。ひとりひとりが活躍して、顔や名前や特技なんかを覚えてもらう。そうやって得たたくさんの経験をHey! Say! JUMPにみんなで還元、大きな大きな力を爆発させることなんじゃないか、と。

思い返せば、その言葉はすでにMyojoでも語られていた。
何を大切にするかっていうか、自分が多少上手いから、それを周囲に認めさせるのが大事なのか。チームが試合に勝つのが大事なのか。ひとりでよろこぶのか、みんなでよろこぶのかのちがいっていうか。僕は絶対に、みんなでよろこびたいから。
 
俺がグループを組みたかったのって、メンバーみんなで同じ目標に向かって、同じ歩幅で、同じテンションで歩いて行きたかったからなんだって。ひとりでよろこびたいんじゃない。みんなでよろこびたいからグループになりたかったんだって。
 
とにかく、上、上、上、まだゴールなんて見えちゃダメだと思う。とにかく、全員で上を目指す。今、本当に全員が同じ歩幅で歩き出してるから。
2015年のライブツアー「JUMPing CARnival」で披露された「JUMPing CAR」で、9人は9人で1つの車を形作り、会場を駆け抜けた。その姿をDVDで見ていると、すごくJUMPらしいなあと微笑ましく思う。誰が欠けても成立しない結束力はもちろん、まさにこの、同じ歩幅で進んでいく9人の姿をありありと魅させてくれたように思った。
 
そして、先日発売された「TVガイドperson」で語られていたこと。
今は『暗殺教室』の期間だから俺が前に出て周りが支えてくれているけど、例えば(中島)裕翔やいのちゃん(伊野尾慧)とかも、すごい出させてもらっているから、彼らが頑張っている時は、少しでも荷物が軽くなるように支えてあげたいと思っている。
いのちゃんは、4月から「めざましテレビ」と「メレンゲの気持ち」にレギュラー出演が決まっている。
最近推され過ぎでは?という意見も良く見かけるが、いのちゃんの順番がやっと来た*2な、そんな気持ちで見ている。
JUMPは今9人いて、やまだだけじゃないこと、いのちゃんだけじゃないこと、裕翔、ちぃちゃん、大ちゃん、光くん、圭人、ゆうや、薮ちゃん、だけじゃないこと、ファンのみんなは知っていて、彼らを知る入口がたとえどこであろうと、9人まるごと愛してくれるように願っているし、それができる9人だと私は思っている。
でも、いのちゃん魅力的だからね。そこから他メンバーに担降りってあんまりまだ、ないのかもしれない。でも、いのちゃんを好きになった人の友達がいのちゃんを好きになるとは限らないから、チャンスは溢れていると思うんだ。
みんなで頑張って、10周年に向けさらに大きくなっていってほしいと思う。
ここが輝きどころだ、って、ここ数年ずっと思ってるのかもしれないけどね!

*1:紅白はわりときちんと見ていたから、NYCの存在が余計に謎を深めていた

*2:小さい頃しか知らないけど、伊野尾慧の名前はよく覚えていた